ヘアサロン拡張移転の決断—多額融資のプレッシャーと成功への道

ヘアサロンを開業して3年半、ついに大きな決断を下しました。

これまで営業してきたテナントではなく、夢だった「一棟貸し」の物件に移転するというチャレンジ。

拡張移転はサロンの成長にとって大きなチャンスですが、同時に莫大な資金が必要になるリスクもあります。

それでも、当時の月商が4,000,000円に達していたこともあり、「このタイミングなら行ける！」と決断しました。

逆転劇 Vol.2 移転編 2013.8.29

理想の物件を発見！—ついに念願の一棟貸しサロンへ

探し始めてからしばらくして、理想にぴったりの物件を見つけました。

• 2階建ての一棟貸し
• ワンフロア25坪、トータル50坪の広さ
• 物件取得費 1,500,000円、家賃 250,000円

東京の相場と比べると破格の安さでした。

この規模なら、セット面も増やせるし、シャンプー台の数も充実させられる。

また、より多くのスタッフを雇用できる環境が整うことで、さらに売上を伸ばせる可能性が見えてきました。

とはいえ、物件取得費や家賃だけでは済みません。最大の課題は「内装費」と「設備投資」でした。

衝撃の内装見積もり—まさかの20,000,000円超え！？

移転に向けて内装の見積もりを依頼したところ、目を疑いました。

「内装工事だけで20,000,000円…！？」

一瞬、息が止まりました。想定よりもはるかに高額。

さらに、

• セット椅子や什器の購入費　セット面12面　
• シャンプー台の増設　シャンプー台６台
• 照明・電気工事、床材、空調の整備

これらをすべて揃えると、最終的に25,000,000円もの投資が必要だと判明。

「本当にここまでの借入をして大丈夫なのか…？」

現実を目の当たりにし、正直、不安とプレッシャーで押し潰されそうになりました。

借入金 22,000,000円の決断—胃が痛くなる日々

足りない分を補うため、銀行から22,000,000円の融資を受けることを決意。

移転が成功すれば、今よりも大きく売上を伸ばせるはず。

しかし、万が一うまくいかなければ、膨大な借金だけが残る。

プレッシャーは想像以上で、オープンが近づくにつれ、円形脱毛症になるほどのストレスを抱えました。

リスクを背負ってでも、挑戦する理由

なぜ、これほどのリスクを負ってまで移転を決断したのか？

その答えはシンプルでした。

「もっと多くのお客様に満足していただき、サロンを成長させたい」

今の店舗では限界がある。

しかし、拡張移転すれば、

• より多くのスタッフを迎え、施術の幅を広げられる
• お客様の予約枠を増やし、満足度を向上できる
• サロンのブランド価値を高め、集客力を強化できる

そう確信していました。

移転オープン—そして新たな挑戦へ

移転を決め、資金を確保し、ようやく新しい店舗のオープン準備が整いました。

正直、ここまでの道のりは想像以上に大変でした。

銀行との交渉、内装業者とのやり取り、スタッフの確保…。

しかし、この決断が、後のサロンの大きな成長につながるターニングポイントになりました。

拡張移転を成功させるために大切なこと

私の経験から、ヘアサロンの拡張移転を成功させるためのポイントをお伝えします。

1. 資金計画をしっかり立てる

• 物件取得費や内装費だけでなく、運転資金の確保も重要
• 設備投資には妥協しすぎず、必要なものには適正な投資を

2. 売上シミュレーションを行う

• 現状の売上と移転後の予測を比較し、リスクを可視化
• 最悪のケースを想定し、資金繰りに余裕を持たせる

3. 信頼できる金融機関との関係を築く

• 事業計画書をしっかり作り、融資の交渉をスムーズに進める
• 長期的な関係を視野に入れた銀行選びが重要

4. 内装業者選びを慎重に

• 見積もりは複数社から取り、適正価格を見極める
• デザインと実用性のバランスを意識し、コスト削減を検討

まとめ—拡張移転は大きな挑戦。でも、その先には成長がある

ヘアサロンの拡張移転は、大きなリスクとプレッシャーを伴う決断です。

しかし、そのリスクを乗り越えた先には、さらなる成長と成功が待っています。

私自身、移転の決断をするまで不安とかなり戦いました(汗

しかし、挑戦しなければ、現状を変えることはできません。

これから拡張移転を考えている方へ。

「未来のサロンをどう成長させたいか？」を考え、勇気を持って一歩踏み出してください。

あなたのサロンが、より大きな成功を掴めることを願っています！

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原田祐一/Loput LLC代表/経営者(@harada_loput)がシェアした投稿